HEALTH2020/08/19

フコイダン健康だより8月号

 

健康だより8月号

 

ビタミンD食品

 

ビタミンDはCOVID-19の予防に役立つか?

最初のデータは、5月6日にオンライン版の「Aging Clinical and Experimental Research」でイギリスの研究者によって報告されました。ヨーロッパ20か国の平均ビタミンDレベルとCOVID-19への影響との関係を調べた結果、ビタミンDレベルが高い州ほど、COVID-19の罹患率と死亡率が低いということがわかりました。イタリアやスペインなどの南ヨーロッパの人々は、皮膚の色素が濃いため、ビタミンD合成のレベルが低いと考えられています。同時に、ある研究では、北ヨーロッパ人はしばしば肝油とビタミンDのサプリメントを摂取している、と述べています。

二つ目のデータは4月10日に「medRxiv」のオンラインバージョンに掲載されたものです。ノースウェスタン大学のAli Daneshkhahらは、米国を含む10か国のデータを分析し、低ビタミンDレベルが過度の免疫反応と関連していることを発見しました。調査結果によると、COVID-19の小児死亡率が低い理由など、いくつかの疑問が説明される可能性があると研究グループは述べています。
しかし、オークランド大学(ニュージーランド)のMark Bollandは、「ビタミンDレベルの低下と疾患との関連を示したいくつかの研究がありますが、平均的なビタミンDレベルが低い一部の国ではビタミンDレベルを上げても状態が改善されない可能性がある」と述べています。

一方、米国のNikko栄養、健康研究センターのウィリアム・グラントは別の見方をしています。彼は 「この発見は、ビタミンDがCOVID-19の予防とその重症度の予防に効果的である可能性があることを示す観察研究の結果を裏付けています」と言っています。

アメリカのルイジアナ州立大学のFrank Lauも、ビタミンDの研究への影響を確認しました。彼は、ビタミンDが新しいコロナウイルスに対する免疫反応を高め、抗体の産生を助け、ウイルスが全身に広がるのを防ぐかもしれないと言います。

このような状況下で、ビタミンDの効果を調べる複数の臨床試験が初期段階にあります。 Lauの試験は初期のCOVID-19患者を対象とし、フランスでの試験は重病患者を対象としています。
彼はCOVID-19の予防に通常の高いビタミンDレベルを維持することに代わり、COVID-19悪化後のビタミンDの有効性に疑問を呈しました。また、ビタミンDのレベルを上げるには、「サプリメントを服用する必要はなく、1日あたり10〜15分の日光浴が必要です」と助言します。ビタミンDは、脂肪の多い魚、キノコ類、栄養強化型乳製品、穀物、牛レバー、チーズ、卵黄にも含まれています。

 

日光浴

 

COVID-19の感染と死亡予防におけるビタミンDの役割

ビタミンDが不足するとどうなりますか?

ビタミンDが欠乏すると、腸管からのカルシウム吸収の減少と腎臓でのカルシウム再吸収が低下し、カルシウムが不足して低カルシウム血症となります。そのため、骨の軟化が起こり、成人、特に妊娠中や授乳中の女性は骨軟化症につながる可能性があります。また、小児の場合は骨の成長障害が起こり、姿勢が悪くなったり足の骨が曲がったり、くる病になったりします。骨量が低下している高齢者の場合は骨粗しょう症になりやすくなり、骨折による寝たきりになるリスクが高くなります。

 

ビタミンDの過剰摂取に関する問題

ビタミンDは脂溶性ビタミンでもあり、過剰摂取により健康問題を引き起こすことが知られています。ビタミンDを過剰に摂取すると、高カルシウム血症が起こり、血管壁、腎臓、心筋、肺などに大量のカルシウムが沈着します。そのため、腎機能障害や食欲不振、嘔吐、神経の興奮性の亢進などの症状が現れます。

 

ビタミンDの種類

人にとって重要なビタミンDはD2とD3の2つです。D2とD3の働きは同じといわれていますが、最近ではビタミンD3の方がD2よりも2倍働きが強いとする意見もあります。ビタミンD3は動物性食品(魚肉、肝臓、鶏卵など)、人の皮ふ、ビタミンD2は植物性食品(天日干しシイタケ、キノコ、海藻類など)に含まれます。

 

キノコのビタミンD

すべてのキノコにはビタミンDが含まれていますが、キノコは日光(紫外線)に当てることでビタミンDの量が増えるということがわかっています。キノコ類は「エルゴステロール」という物質を多く含み、日に当てるとビタミンD2に変わります。生のきのこも、干したきのこも、調理する前に少しでも日光に当てると、栄養もおいしさもアップします。

 

紫外線とビタミンD

ビタミンD3は、紫外線の中のUV-B(280~315nm)と呼ばれる光により生成されます。UV-Bは、日焼けの原因になる光です。そしてUV-Bのうち、295nmという数値の光が最も多くのビタミンD3を生成してくれます。UV-Bは服やガラスを通過できません。したがって、いつも屋内で過ごしたり、外出する時に必ず日焼け止めを塗る人は、ビタミン不足になっているおそれがあります。紫外線(特にUA-V)が皮ふに悪いということも常識となっていますが、日光をおそれすぎずにビタミンD3をつくることのバランスを考えながら生活することが大切です。

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